免疫細胞について
人間の体を構成する約60兆個の細胞のうち約2兆個、重さにして約1kgが免疫細胞です。
全細胞の内、毎日3000億個以上の細胞が死に、同じ数だけ新しい細胞が生まれています。免疫細胞も1日に100億個が入れ替わっています。
このような膨大な数の細胞が、一生懸命に働いて私たちの体を守っています。
免疫細胞とは、いったいどのような物なのでしょうか?
■ 免疫細胞はどこで生まれるの?
免疫器官でそれぞれの免疫細胞に形成されていきます。免疫器官には骨髄、胸腺、リンパ節、血管、膵臓、腸などがあります。一番重要なのは骨髄で、リンパ球や赤血球の元になる造血幹細胞が存在しています。骨髄で造血幹細胞の分裂から生まれたリンパ球のうち、胸腺に行ったリンパ球はここで教育されてT細胞になり、全身に供給されます。それ以外のリンパ球はB細胞になります。
■ 免疫細胞は白血球です
免疫細胞は造血幹細胞から分化して生まれてきます。分裂した細胞はリンパ系幹細胞とマルチ系幹細胞になります。最終的に生まれる細胞はリンパ系がT細胞、B細胞、NK細胞。マルチ系がマクロファージ、顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)、赤血球、血小板です。赤血球、血小板、以外は白血球です。赤血球は栄養や酸素を運びます。
■ 免疫細胞は何で出来ているの?
アミノ酸が免疫細胞を構成しています。アミノ酸は、私達の体を作り上げている重要な物質であるタンパク質を構成している成分です。アミノ酸は20種類有り、その組み合わせによって、体のほとんどの部分が作られています。